幼稚園・こども園の桜の管理について
幼稚園・こども園にとって桜のもつ意味は大変重要なものだと思います。
学年の変わり目、あるいは入園、卒園の春を彩る最も象徴的なものの1つはやはり桜ではないかと思います。
この桜を幼稚園・こども園に植えて管理していくうえで、多くの花を咲かせることと、
安全に管理していくことは様々に方にとって関心の深いことで有ると思います。
ここでは、桜を適切に管理していき、しかも幼稚園・こども園という場所柄、
安全を意識した桜の管理について触れていきたいと思います。
幼稚園・こども園の桜の管理について特にポイントとなりそうな事ををいくつかあげます。
危険木
幼稚園は安全な場所でなければいけません。
枯れた枝が落ちてきたり、増してや桜が倒伏したりしては大変です。
このような可能性の高い枝や木の事を「危険枝」「危険木」と言います。
実際、枝が落ちてきたり、木が倒れたりして、それが原因で訴訟などに発展する場合もあります。
管理作業の際に枯れた枝や危険枝を剪定することは当然ですが、
「危険枝」や「危険木」の有無を検査することもあります。
このような検査を「危険木診断」といいます。
「危険木診断」は幼稚園やこども園ではまだあまりしませんが、
街路樹や公園などで実施されるケースが増えています。
踏圧害
幼稚園やこども園では多くの子供たちが桜の周りで遊びます。
子供は体重が軽いと言っても度重なる踏み付けで土が締め固まります。
人間が土を踏むことで土が締め固まることを踏圧と言います。
幼稚園・こども園では踏圧が凄まじくだいたいの場合、土がカンカンになっています。
土が締め固まると次のように困ることがあります。
- 硬くて水が沁み込まない⇒水不足
- 硬くて根が張れない
- 硬くて土の中隙間がなくなる⇒酸素欠乏
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このような事で当然桜が弱ってきます。
このような踏圧が原因で桜が弱ることを踏圧害と言います。
幼稚園やこども園での桜の管理は踏圧害をどうするのか?
という課題に取り組まなければなりません。
毎年の花の量
支障となる枝や込み合った枝を剪定することは大切ですが毎年の見栄えや花の量も重要です。
幼稚園やこども園の桜は子供は当然のことながら先生や父兄さんや地域の方が楽しみにしておられます。
また、そのためにも常に樹勢を保っていなければなりません。
いつまでも楽しめる桜
これは私の意見になってしまうかもしれませんが、、
幼稚園・こども園の桜で大切なことは長持ちでいること、
世代を超えてキレイな桜であることです。
自分が子供の時にあった桜が自分の子供の入園式あったとしましょう。本当に素敵なことですね。
見えた花以上に数十倍もキレイでにみえる事でしょう!それが孫の入園式にあったらどうでしょう!?
桜を見るといろいろな思い出や感情がこみ上げてきますね。
桜は60年が寿命と言われますが、そんなことはありません。
管理次第ではもっと長く一緒にいれます。
幼稚園・こども園の桜の管理ではそのような事を思って作業をしています。
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